2020/07/11 18:29

綿と言えば私たちにとって最もなじみのある身近な素材ですが、その特徴や取り扱い方を知っていれば綿の洋服が扱いやすく長持ちします。そこでこちらの記事では、綿の特徴や綿の洋服の取り扱い方をご紹介します。

綿とは?

アオイ科の植物の「綿」の種子かられ、種を守るためにそのまわりに生える繊維で「コットン」とも呼ばれます。主な生産地はインド、中国、アメリカ、エジプトです。代表的なものとしては、生産量世界第一位を誇るインドで作られる「インド綿」、アメリカ南西部で生産される高級綿の「スーピマ綿」、中国で生産される高級綿の「新疆長繊維綿」があげられます。また、3年以上合成化学物質を使用していない農地で、合成化学肥料を使わずに育てられたものを「オーガニックコットン」と呼び、環境にやさしく肌触りも良いので敏感肌の方には特におすすめです。


綿の特徴6つ

①肌触りがよい

綿は種子を守るため繊維の先端が丸くなっているため抜群に肌触りが良く刺激がほとんどないので、敏感肌やアトピー性皮膚炎、合成繊維でかゆみを感じる方におすすめです。

②夏涼しく冬あたたか

汗を吸い取って外側に発散する性質があり、その時に水分を気化し熱を奪うため暑い季節は涼しく感じられます。また、繊維の中心が空洞になっていて熱が放出されにくく、保温性に優れているので寒い季節もあたたかく過ごせます。

③丈夫で長持ち

強度が強く水にぬれるとさらに強度が増すという性質があるため、洗濯を繰り返しても傷みにくく長く使えます。

④吸水性に優れているが乾きにくい

吸水性に優れているので汗を良く吸い取ってくれる半面、乾きにくいので汗を吸い取った後すぐには乾きません。

⑤シワになりやすい

綿は水分を吸うと繊維が短くなるので、そのまま乾かすと縮んでシワになりやすいのです。

⑥毛羽立ちやすい

着用や洗濯などの摩擦によって毛羽立ちやすいです。


長持ちする綿の洋服の取り扱い方

せっかく買ったお気に入りの綿の洋服を長く愛用していただきたいと心から思います。そこで、ここからは「シワ」「毛羽立ち」を防いで長持ちさせる綿の洋服の洗い方、干し方、保管方法をご紹介します。

洗い方

シワや毛羽立ちを防ぐため、たたんでネットに入れて洗う。

✔色落ちを防ぎたい場合はおしゃれ着洗い用の中性洗剤を、しっかり汚れを落としたい場合は弱アルカリ性洗剤を使用する。

干し方

急速に水分を蒸発させると縮みを招きシワの原因になるので、乾燥機は使わず風通しが良い日陰で自然乾燥する。

 ✔直射日光に当て続けると強度が下がり、色あせや黄ばみの原因にもなるので裏返しにして陰干しする。

 ✔シワを手のひらでしっかりと伸ばしてから干す。

保管方法

✔照明の光に長時間当たることも色あせや黄ばみの原因になるので、クローゼットやタンスなど光の届かない所に保管する。

 ✔たたむとシワになるのでハンガーにかけて保管する。


綿はおすすめの素材

綿はシワになりやすく毛羽立ちやすいことが難しい点ではありますが、前述した洗い方、干し方、保管方法を心がければ長く使えて肌触りが抜群に良いおすすめの素材です。

ぜひ綿の洋服を活用して快適な毎日をお過ごしください。