2020/07/11 18:34

洋服の素材でリネンは皆さんご存知だと思いますが、リネンにはどのような特徴があって、どのように取り扱えばいいのか知らないという方も少なくないと思います。そこで、こちらの記事ではリネンの特徴や取り扱い方をご紹介します。

リネンとは?

リネンは麻の一種で亜麻科の植物から作られる天然の植物繊維です。主な産地はフランス北部やベルギーやアイルランド、リトアニアといった地域です。洋服などで麻と表示されているものは、リネンかラミーが原料のものです。リネンには産地によって種類があります。代表的なものとして、輸出量ヨーロッパ1位を誇るフランス産の「フレンチリネン」、最高級と言われているベルギー産の「ベルギーリネン」があげられます。


リネンの特徴8つ

①肌触りがよい

麻はチクチクするものが多いですがリネンはペクチンという成分が含まれており、しなやかな肌ざわりで使うほどにやわらかくなります。また、洗濯を繰り返すほどにやわらかくなり肌になじみます。

②夏涼しく冬あたたかい

リネンの繊維は中が空洞になっており空気が含まれています。そのため、夏は中の空気が熱を逃がすので涼しく感じ、冬はその空気が熱を保つため温かく感じられます。

③肌にはりつかない

吸水性に優れた綿に比べて4倍の吸水性があり、さらにすぐに水分を発散するため汗をかく夏場に着ても、肌にはりつかず快適に過ごせます。

④汚れがつきにくい

ペクチンという成分が汚れから守ってくれるので汚れがつきにくく、ついたとしてもすぐに落とせます

⑤丈夫で長持ち

強度が強く水にぬれるとさらに強度が増すという性質があるため、洗濯を繰り返しても傷みにくく長く使えます。

⑥生乾き臭がしにくい

速乾性があり洗濯ものの乾きが良いので、雑菌が繁殖しにくく、イヤな生乾き臭がしにくいのです

⑦毛羽立ちやすい

着用や洗濯の摩擦によって毛羽立ちやすいです

⑧シワになりやすい

水にぬれると粗い目がキュッと引き締まり繊維が縮んでしまうことがあるためシワになりやすいのです。


長持ちするリネンの洋服の取り扱い方

せっかく買ったお気に入りの洋服は長く愛用していただきたいと心から思います。ここからは、「毛羽立ち」と「シワ」を防いで長持ちさせるリネンの洋服の洗い方・干し方・保管方法をご紹介します。

洗い方

✔水温が高いと余計に縮みを招くため、水温は30度以下にする。

 ✔色あせや毛羽立ちを防ぐため、おしゃれ着洗い用の中性洗剤で洗う。

 ✔シワや毛羽立ちを防ぐため、たたんでネットに入れ手洗いコースで洗う。

 ✔長時間脱水するとなかなか取れないシワができるので、脱水時間は脱水モードが本回転になってから30秒~45秒。

干し方

✔乾燥機にかけると縮む原因になるので自然乾燥する。

 ✔直射日光に長時間当てると色あせや黄ばみの原因になるので、陰干しで裏返しにして干す。

 ✔ハンガー跡がつきやすいので厚みのあるハンガーに肩が左右均等になるようにかけ、手のひらでしっかりとシワを伸ばす。

保管方法

✔照明に長時間当てることも色あせや黄ばみの原因になるので、タンスやクローゼットなど照明の当たらない所に保管する。

 ✔たたむとたたみジワがつくので、ハンガーにかけて保管する。


リネンはおすすめの素材

リネンは毛羽立ちやすくシワになりやすいということが難しい点ではありますが、前述した洗い方、干し方、保管方法を心がければ、長く使えて快適に過ごすことのできるおすすめの素材です。

ぜひリネンの洋服を活用して毎日を心地よくお過ごしください。